第5回ISDPレポート:イナテックソーシャルデザイン/最終プレゼン
第5回ISDP、いよいよ最終プレゼンです。
この日の流れです。
A
・チームプレゼン
・質疑
・ブラッシュアップワーク
B
・チームプレゼン
・質疑
・ブラッシュアップワーク
C
・チームプレゼン
・質疑
・ブラッシュアップワーク
・本日の感想
・社長挨拶
・まとめ
この日は、最終プレゼンということで、全体に緊張感が迸っています。
前回までもんもんとしてた内容は、果たしてまとまったのでしょうか。
ゲストとして、イナテックからも、役員、幹部が出席し、提案の行方を見守ります。
その空気を参加者は感じ、ただならぬ気配が漂っています。
あれから、各チーム個別に、なんども会議を重ねたようで、
どんな感じでまとまったのか、この日の最終プレゼンが楽しみでした。
●Aチーム
◯コンセプト
“潔癖妊婦ー衛生的に使える、かつ妊婦さんも飲みやすい飲み口の開発”は、
「こんなの欲しかった Bye 菌らくらくボトル」
として、プロダクトとしてしっかりまとまった形でプレゼンしていただきました。
飲み口のデザインをする、というところから、ボトル全体を商品にまとめあげ、
さらに妊婦(女性)が必要な機能を付加させて、とても魅力的に提案に仕上がっていました。
○コンセプト
“高齢者向け・ご近所限定エリアでのタッチ決済ツール”は、
“母子孫決済inaca”として
孫から高齢世帯に贈る、電子決済ツールとして、
システムからプロダクトまで、こちらもしっかりとまとめてきていただきました。
●Bチーム
◯コンセプト
それ、食べたい。
“歯列矯正者の食事の課題を解決する”は、
外出先で、歯列矯正の食事を解決するツールと
自宅で解決するツールの2パターンを、それぞれ数種づつデザイン、設計するという力作。
どれも、課題解決としての機能と、道具としてのわくわく感が感じられる
とても素晴らしい提案をいただきました。
●Cチーム
◯コンセプト
おじさん世代において、
男らしく始められる「自分磨き」は、
ターゲットを中年世代の男性におき、
武士が戦前に自分を鼓舞するために、化粧をしていたという歴史からひもとき
男性の仕事に向かう姿勢を整えるためのケアブランドの提案として、
いくつかプロダクトをご提案いただきました。
どのチームも力作揃いで、
前回まであれだけもんもんとしていた状況を、よくここまでまとめあげたと、
社長をはじめ、イナテックの役員、社員の方達からもねぎらいの言葉をいただき、
参加者もほっとした様子でした。
発表後、中間・最終プレゼンに参加いただいたゲストの方から、
参加者への質問がかけられました。
プロジェクトがはじまったころは、しどろもどろでした話せなかった学生たちが、
自信を持って堂々と質疑に応答している姿をみて、とても逞しい姿に驚き、成長を実感しました。
その姿勢には、このプロジェクトを進めるにあたって、
チームのみんなで、途方もない議論を重ね、数々の答えを出してきたからこその、
淀みのない発言だったんだろうなと推察できるほど、
その発表にはいささかの不安もない、堂々としたものでした。
ゲストの、役員、幹部からも、決して頭ごなしに否定をせず、
参加者が考え出したその背景を、丁寧に問いかけるような質疑が飛び交い、
前向きな素晴らしい空気が流れていました。
新規事業は、何も確証がありません。
確証がないので、状況を少しづつ積み上げることでした、成功にたどりつきません。
だからその過程はとても儚く、不確かな空気に満ちています。
その不確かさに負け、いろいろな芽が潰されていくのが、新規事業の常ですが、
この日のこの会場にはそんな空気はなく、未知なものを前向きに楽しむ空気にあふれ、
参加者の提案を楽しんでいました。
参加者のみなさま、お疲れ様でした。
次回はより具体的に、状況をつめていきます。